2012-10-22

参加者インタビュー@医療ch ~小羽田諭孝さん~



ヨルヒト!がリニューアルして戻ってきました。

今回は8月の医療CHの参加者、
同志社大学生命医科学部2回生
病院検索お助けツール開発)プロジェクトHospee、プロジェクトリーダー
小羽田諭孝こはだ ゆたか)さんにお話を伺ってきました。



右から、小羽田さん、上野さん、穂満さん。
みなさん、同志社ローム記念館プロジェクトメンバーです!

上田:今頑張っていること、力を入れてやっていらっしゃることをお教えいただきたくて。

小羽田:力を入れていること?

上田:その、今回のインタビューではPJ(プロジェクト)をただ紹介するだけではなく、小羽田さんがどうしてそこにかかわるようになったとか、どんなことを思っていらっしゃるとか。今回そこを聴かせていただきたいんです。

小羽田:あっ俺の話?

上田:もちろんその中で、PJを説明した…

小羽田:あっ俺の話なんだ。そこから話すんだ。俺が力を入れていること?

上田:PJの話からの方が喋りやすいですよね。PJについて教えてください。



はじめてのインタビューだったインタビューアー上田。てっきり自分のことよりもPJのことをきかれると思っていた小羽田さん。そんなふたりと、ときどき助け舟をだす小羽田さんのPJの仲間のふたり、穂満さんと上野さんの4人で、インタビューははじまりました。



上田:では、改めて。今、力を入れているPJについて教えていただけないですか。

小羽田:今、PJは、えーっと・・・

穂満:まずプロジェクト名を!

小羽田:そうだね。病院検索お助けツール開発プロジェクト、正式名称は「Hospee」!

上田:そのサイトではどのようなことができるのですか。

小羽田病院評価機構と厚生労働省が出している二つの病院の評価についてのデータを使って、病院を検索できるサイトをつくってる。
これを完成させて、ほかの人に沢山つかってもらうっていうのが、PJの目標かな。

上田:どうして、このようなことを考えられたのですか?

小羽田:ずっと医学部を目指していて、いろんな医療の状態とか調べていて、患者さんの方がもっと病院を選びやすいようなサイトがあるのがいいのかなあと。口コミじゃない、そんなサイトを作りたいと思ってた。大学入学して同じ学科の先輩に別のPJを進められて、同志社ローム記念館に行ったら、そこで病院検索の 方のPJを見つけた。自分のやりたかってことと一緒だったから、これを選んだかな。

同志社ローム記念館PJ
―同志社大学京田辺キャンパスにある同志社ローム記念館で生徒や企業の人がやりたいPJが行われている。そのPJのこと。

ローム記念プロジェクトで優勝されたときの写真

上田:昨日このサイトを少し見させてもらっていたのですが、検索はもうできますか。

小羽田:検索自体は誰でもできる。親しみやすいものにデザインとか変えて、もっと使いやすいものに少し新しくしたものがもうできあがったかな。だからこれか らは広報の方。使ってもらわないと仕方ないから。もっと使ってもらえるように活動していく感じかな。ある程度利用者が増えたらPJとしてはまとめに入って いくかな。

Hospee:http://hospee.org/
Hospee Facebookページ:http://www.facebook.com/Hospee.pj

上田:ほかにもやってみたいこととかありますか。

小羽田:やりたいことはたくさんあるんだよなあ。アプリも作りたいし・・・

上田:どんなアプリを作りたいのですか。

穂満Hospeeアプリ

小羽田:それもそうだけど、あとは京都の市バスアプリとか作りたいなあ。今もアプリは既にあって調べられるのは調べられるのだけど、バス停の場所が分かりに くかったりするんだ。観光に来た人がぱっと使えるようなものが作りたい。それにUSTREAMもやりたいなあ。去年京都で行われた国民文化祭で USTREAM放送やったんだよね。今後またメンバーいたら、もう一度やりたい。

上田:たくさんやりたいものがあるんですね。

小羽田:それにほんとうはヨル会議も興味あったんだ。

上田:そうだったんですか。前回の医療チャンネルのイベントのときに初めて「学生ヨル会議」に参加されたんですよね?

小羽田:飛び入り参加だった。行くかちょっと迷ったよ。

上田:参加してみて、どうでしたか?

小羽田:医療チャンネルのイベントに参加した感じだと、参加者側か運営者側かどっちかはまだ決められないけど、「学生ヨル会議」には参加していきたいと思った。

上田:ありがとうございます!ちなみに私も前回が初参加で、今は運営者側として関わり始めています。実は、これが初仕事です(笑)

小羽田:そうなんだ。「学生ヨル会議」は、夜に集まってUSTREAMの番組を配信する活動をしてるの?

上田:はい。「学生が夜に寄り集まって会議をしよう」っていうのが、コンセプトなんですけど、私もまだMTG3回目だから分かってなくて(笑)

詳しくはこちら→(ヨル会議説明資料2012年9月版





上田医療に興味をもたれるようになったきっかけってなんだったんですか?

小羽田:ころころ変わって、いろいろ考えていたんだけど、医療関係の機械を作りたくて

上田:なるほど。どんな機械を作りたかったんですか?

小羽田:俺が一番今作りたいのは、機械というか義肢かな。義手とか義足とか、そういうのが作りたい。診療機器みたいな医療機器ではなくて、そのもうちょっと病気の人が生活しやすくなるような機械を作りたい。
俺は、組織までのを作るつもりはないんだけど、学科の先生が研究しているのだと角膜とかがある。少しでも障害者、この言い方もあれだけど、ほかの人と少し違うところを持っている人が、あんまりそういうのを感じなくなればいいなあって思う。

上田:ちいさい時からずっと思っていたんですか。

小羽田:ちいさい時っていうか、ずっと続いているんだけどさ。小学校の時、俺が卒業する時のクラスに車いすの子が二人いたんだ。一人は幼稚園からずっと一緒だった。そういうのがずっと身近にあったな。それで義手義足にちょっと興味を持ってて、でもずっと漠然してて、それがしたいなって固まったのは大学入ってからずっと頭の中にはあったんだけど、あんまり意識していなかった。



2012年8月19日Ust放送第3回医療chの様子@京都リサーチパーク町屋スタジオ
右端が小羽田さん。



上田:最後に質問なんですが、小羽田さんがもしプロデューサーをやるとしたら、どんな番組を作りたいですか?

小羽田:やっぱり医療チャンネルかなあ。前回のイベントは、医療について知ってもらうって感じだったと思う。参加者が思ってることを共有してみたいな。それもいいんだけど、実際に医療の現場で働いてる人と、一般の人がディスカッションできる場があればいいなと思ったんだよね。

上田:確かに!一般の人は知らないけど、医療に関わっている人にとっては当たり前のことってたくさんありそうですよね。

小羽田:例えば、“見てわかる障害を持った人”と“見てわかんない人”がいる。車いすの人や、目が全く見えなくて杖を持って歩いてる人は、見てわかる。でも、全盲じゃなくて杖を持っていなくても、目に障害を持っている人はいるんだよね。そういう人は支えてあげないといけないんだけど、ぱっと見ただけじゃわからない。
みんなにもこういう知識を持ってほしいと思うし、障害を持った人も分かりやすいものを身に着けるとか工夫が必要だと思うこういうことを、障害のあるなしとか医療に関わっているいない関係なく、みんなで一緒に考えていけたらと思う。どうしても、「障害者です」って言いたくない人もいるから難しいんだけど、みんなが生活しやすい環境ができればいいと思うんだよね。

上田:医療チャンネルがそういう機会になってくれたらとても嬉しいです!!

小羽田:医療に関わっている人でも、いろんな人に来てほしいね。それこそ、義足を作ってる人でもいいかも。介護士さんとか、養護学校の先生とかも興味がある。医療に身近な人でも、関わり方がみんな違うから、それぞれの話を聞きたいね。
たとえば、養護学級の先生と養護学校の先生では苦労が全然違うと思う。実はね、学校で車いすで過ごすのってとても大変なの。1階から2階に移動するのでも、 専用の機械が必要だし、自分一人では移動できないから先生が手伝わなきゃいけない。これは想像の部分もあるけど、養護学級の先生は学校に設備が整ってない分気を使わないといけないことが多いと思う。一方で養護学校の先生は、障害を持つ人しかいない環境から生徒を社会に出さなきゃいけないという意味で大変だと思う。そんな話も医療チャンネルで発信したい。
そして、いろんなキッカケから医療について興味を持ってほしいと思う。



PJの仲間の横で、とても穏やかな口調で熱い思いを語る小羽田さん。
いま誰かが不自由に感じている様々なことを少しずつ改善していきたい
そんな熱い思いが伝わってくるお話でした。




インタビュー後記:

8月の医療chの参加者同士 「どこ出身なんですか?」なんて会話を少し交わしただけの人に. インタビューなんて形で再会してこんなにも沢山のお話を伺えるなんて 思ってもいませんでした。

これからもヨル会議に集まってきてくださる方々を
沢山紹介していけたらなと思います。


Interviewer上田菜津美
Editor:学生ヨル会議取材部



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